イベント名

【レポート1:藤本亜希子さんより


新しいい草の香りが心地よい空間で
『湯川カナさん出版記念☆10倍楽しむ十番勝負!』が開催されました。
 
会場はつい先日改装が完了したという「前田畳製作所」さん。
畳の敷き方にもいろいろあるそうで。
 




「祝い敷き」というそうです。
この日のために、前田さんが設置されたとのこと。
さすがっ!男前の前田さんです。
 
 
「湯川カナ」という女性の周りには、なぜこんなに人が集まるのか?
そして「湯川カナ」の周りに集まる人たちは、どうしてこうもおもしろくてファンキー☆なのか?
 
 
「湯川カナ」という人をもっと知りたい!
「湯川カナ」という人とつながって生きて行きたい! 
 
 
そんな想いが熱気となって、すでに参加者の目は期待で満ちた目でキラキラしています。
  
 



 
 
カナさんが準備した10のネタ☆(11になっているのはご愛嬌、笑)

本にはぜんぶ書かれていない、これを知ると本を読むのがもっと楽しくなる10の話
  •  一.憧れのあのミュージシャンと大喧嘩した(ヤフー・ジャパン)
  •  二.糸井重里さんから、ふたつのメッセージ(『カナ式ラテン生活』/ほぼ日刊イトイ新聞)
  •  三.日本とスペインのサッカー、「決定」的な違い(『情熱とサッカーボールを抱きしめて』)
  •  四.離乳食には羊の○○を(翻訳育児書『うちの子 どうして食べてくれないの?』)
  •  五.嗚呼、麻の雀が今日も鳴く(麻雀)
  •  六.夢のリベルタ学舎、ゲリラの現実
  •  六.ぼくはなぜこの本を企画したのか(奥村聡さん)
  •  七.なぜこの企画は厳しい出版会議を通ったのか(奥村聡さん)
  •  八.お△△なプラトン(内田樹先生との対談)
  •  九.そして神戸、ラブユー・アミーゴ
  •  十.大風呂敷広げます
 
 
参加者の興味のあるネタからお話がスタート。
「ほぼ日」の糸井重里さんのお話から始まり、
思想家・内田樹先生とのエピソードや
代表をされている「リベルタ学舎」への想いやその理想と現実とのギャップに苦しんだこと。
どんどん素顔の「湯川カナ」さんが語られていきます。
 
 
そして一番笑いが起こったのが、企画・構成を担当された奥村聡氏との漫談、いやいや対談。
 
 
「こんな波乱万丈で、よく生きてるな、という人」。
 
奥村氏のカナさんへの褒め言葉?とも言える評価がコレなんですが、
この2人の関係というか、お互いへの想いがあまりにもみんなの想像との乖離が素晴らしい。
 
 
 

 
 
 
意外と2人とも最高の笑顔(失笑?)。
 
セッターとアタッカーといった関係から生まれたのが今回の本だったそう。
「書くに値するものを持っている人間が、合致する内容のものを書けば本が出せる。」
 
 
『他力資本主義』といいながら、
他人を信じられていない、
助けてもらいたいと思いながら助けを求めることが出来なかった「湯川カナ」という人間が
1つ1つ鎧を脱いでいく過程で本が出来上がっていった
 
 
ご自身の著作を出すまでに、4年かかったという奥村さんだからこその真を捉えた言葉に一同納得。
 
 
参加者からの「カナさんのパワーとその原動力には一体?」の投げかけに
 
(いろんな意味で)「所詮人間だろう」という思いが根底にあって。
「人間をすごく信じている」。
 
根本的な、人間の奥に潜んでいる本能からにじみ出ている「信じる」力が、
数々の著名な方とのご縁を始め、カナさんと取り巻く人たちに伝わり、それがいつの間にか「他力」につながっている。
 
なぜ?と問いかけても、きっとそこには答えはなく、カナさんの根底部分に共感し、シンパシーを感じて人が集まっていっている。
 
 

「他力資本主義」。
今在る「湯川カナ」がまだ自分のそういった求心力を信じ切れてなくて、
きっとご自身が「そういうふうに生きていきたい」という在り方を模索する旅の過程でこの本が生まれたのだと。
 
 
本の出版は、ゴールではなく、旅の過程である。
 
だから「『他力資本主義』宣言」なんですねー。
 
 

 
 
どんどん、どんどん、「湯川カナ」という人間の言葉が、
生きた言葉になっていく、そんな感じ。
 
というのも、私自身、実物のカナさんと知り合って、想像していた通りの人!って思っていたところから、どんどん変わっていったから。
 
「ラテン的」と言われながらも、実は「繊細」で。
「珍獣」(失礼!)なんて自分ではおっしゃっていますが、心やさしく力持ち、ハートフルな女性です。
 
 
「大きな力の前で諦めるべきではない人が諦めることになるのがつらい」
「弱い者だからこそ、つながって、その柔らかさのままつながっていきたい」
 
私たちを苦しめる「自己責任論」というしがらみを捨て、
ダメなところも含めて、自分まるごとを認めて、
みんなで手をつないで生きていく社会にしよう! 
 
 
このイベントに集まった方たちは、
大小老若男女「場を作りたい」という人が奇しくも多く集まっていました。
つながって生きて行くための「場」。
 
みんなみんな、これからは「他力」と「連帯」ですよ!
 
 
「湯川カナ」とその仲間たち(といったくくりにするにはあまりにも大きな集合体になりそうですが)の旅の始まりです!

 

 

 

 

【レポート2:小西靖基さんさんより

 

 

 

「祝儀敷き」という畳の敷き方で西宮北口にある前田畳店で湯川カナさんの『「他力資本主義」宣言!-「脱・自己責任」と「連帯」でこれからを生きていく』出版記念講演が行われました。

20人ぐらいの方々が広々とした畳の上に座布団で座るリラックスした雰囲気です。

 

まずは来ていただいている方々の紹介で始まりましたが、この本を手にしてイベントがあるのを知り、東京からわざわざ来られたという方もいらっしゃる熱の入り方です。

 

 

講演は糸井重里さん、内田樹さんとの出会いから始まり、リベルタ学舎への想いと今に至る経緯などが話されていきます。

そして、この著書の企画者の奥村聡さんとの対談では、湯川カナさんを更に解体する対談が展開されました。

湯川さんは、「自分が自分でわかっていない」ことを奥村さんによって晒されていきます。

 

 

「他力資本主義」と言いながら他人のことを信じられなくて人を頼ることが出来なかった湯川さんが、一歩一歩人との交わりの中で頼っていく様が伝わってきます。

そして、「大きな力の前で人が諦めるのが悔しい」という想いの中で、人の繋がりからくる可能性を模索されているのを感じます。

それは「壊れやすい卵同士繋がって弱い者同士の柔らかい卵で一緒にやっていきたい」という今後の意気込みからも感じられます。

 

 

この著書がカナさんにとっての始まりで、ここから新たな「繋がりの場」が産まれていくことを参加者さん同士の交流を拝見しながらひしひしと感じられた講演会でした。

 

 

 

 

 

 

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