湯川カナによる、
「湯川カナ」のこと。
振り返るとそれは、地方・貧困・女性という「いっぱい頑張らないといけない」3条件を与えられたという意味をもつことになりました。
なので小学校や中学校で「校則を変えるために、生徒会に立候補する」という方法で、髪型や靴下の自由化運動をしてきました。
ちなみに中学の時には、見たことないくらいもんのすごく最低の内申をつけられていたそうです。
まぁ、私も性格悪かったし、いろいろ問題はあったけどね。
個人に権利があること、自由や幸福を追求していいんだと知って、「よかったんだ。」と心底驚いて安心して、泣いただよ。
そっか。与えられたけど、それは自分たちで守り続けなければいけないんだ。
それは、かつて小学校でひとりっきりだと感じて歯を食いしばって頑張っていた私に、伝えたい言葉、提供したい環境。
ちなみにここで「貧乏なアジア系移民」となり、かつ現地で出産もした私は、日本で忘れていた「個々人が自分丸出しで生きる」「みんなで支え合って生きる」などを思い出します。
兵庫県広報官時代に作成して、全職員に配布した「広報ガイドライン」の名前、「協働のための広報」になってるでしょ?
そのときの仕事はなんでもよくて、要は老若男女・産学官民、よってたかって、それぞれがそれぞれの幸せを実現しようとする挑戦を支え合う社会になったらいいなと本気で願って、できることはなんでもやってます。
嫌いな言葉は「諦めろ」。
社会起業家湯川カナ
プロフィール
1973年、長崎出身。早稲田大学法学部卒、神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士課程(前期)修了。
大学在学中、孫泰蔵氏(現シリアルアントレプレナー)の学生起業に参加した縁で、Yahoo! JAPAN創設メンバーとなる。数億円分のストックオプション権を返上し、言葉もわからないスペインへ。現地で10年間、「ほぼ日刊イトイ新聞」をはじめフリーライターとして活動する。
帰国後、神戸を拠点に、産学官民連携の新しい社会づくりの実験場「NPO法人リベルタ学舎」、複業プラットフォームとしての広報プロダクション「なりわいカンパニー株式会社」を設立。地域での協働実現と主体的社会参加支援に取り組む。
兵庫県初代広報官(後アドバイザー/~2023年3月)。関西ベンチャー学会理事、武庫川女子大学非常勤講師、園田女子学園大学非常勤講師等。
TedxKobe「弱みを軸とした最強のチームづくり」、著書『他力資本主義宣言―“脱・自己責任”と“連帯”でこれからを生きていく』(徳間書店)、訳書『うちの子 どうして食べてくれないの? 授乳から離乳食まで…親子関係のバイブル』他。